06.Mar.2018

ギタレアーダとその楽しみ方

 アルゼンチン人とアサード(簡単にいえばバーベキュー)を食べたり、アルゼンチン人の友達と集まったりする機会があり、そこにミュージシャンがいれば、きっとギタレアーダというアルゼンチン独特のイベントに遭遇するはずだ。

 「イベント」とはいっても特に決まりがあるわけではないが、ギタレアーダ(ギター演奏の意)という名前がついている通り、楽器は持ち運びやすく演奏できる人の割合が圧倒的に多いギターになることがほとんど。

 アコーディオンやチャランゴ(アンデス原産の10弦楽器)、ボンボ(アルゼンチン北部の打楽器)、ペットボトルなどで即席で作った打楽器など、何でもその場にあるもので参加できてしまうのも魅力のひとつだろう。楽器が弾けなくても手拍子を取ったり、名曲を口ずさむことで一体感が生まれるのも嬉しいことだ。

 選曲は演奏者の自由だが、基本的には歌曲で、ギター伴奏で歌われることが多いフォルクローレが圧倒的に多い。ひとつだけここでルールを挙げるとすれば、自分のオリジナル曲を除いて誰も知らない曲ではなく、できるだけ多くの人が知っている曲を選ぶこと。みんなで一体感を楽しむものという前提からすれば明らかだし、このあたりは日本のカラオケと雰囲気は似ているかもしれない。場が温まり、ダンスにも適したチャカレーラやワイノなどはよく演奏されるリズムだ。

 

ギタレアーダとその楽しみ方

 残暑の残る夏の夜、食事のあと赤ワインや冷たいビールを口にしているとどこからともなくギターが現れ、ポロリと弾き語りが始まる至福の時間を味わうだけで、日本からアルゼンチンまでの長旅が報われるような瞬間だ。