Bebop Club en casa

ブエノスアイレス市においては、2020年3月の初め、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）によるパンデミック問題が発生しました。COVID-19の初の感染例が確認された際、ブエノスアイレス市当局は、劇場等のコンサートホールに対し特別な対策を講じ、収容定員の半分で営業するように命じました。しかし、その直後、3月中旬、最初の隔離措置期間に入ったため、営業制限はわずか数日間。定員130人の『Bebop Club』では、幾つかの国際ショーを含む2020年8月末までの公演プログラム（4月に3回、5月に2回、その後、ニューヨークからのアーティストの公演が毎月一回）が企画済でした。3月と4月のショーのチケットは販売中で、公演によっては、航空券の購入とホテルの予約も済んでいた為、多大な損害を被り、当然、チケット代金の払い戻しも行わなければなりませんでした。

6月、音楽活動向けの一般プロトコルの作成・承認により、ストリーミング配信によるコンサートの企画を開始しました。『Bebop Club』で通常公演していたアーティスト達は、この新しい形態を通じて当クラブに戻ってきました。

金曜日と土曜日に開催しているこのサイクルは、8月14日にウルグアイ人　ダニエル マサと、彼のカルテットの公演から始まり、続いてマリアノ ロイアコノ クインテット、デルフィーナ オリベル、アリエル アルディット、グリセル ダンヘロとエルマン ハシントトリオが続きました。8月21日（金）には、有名なジャズシンガーであるデルフィーナ オリベールが、彼女のニューアルバム『Tokio Sessions』（東京セッション）を発表し、8月22日（土）には、彼の世代では最も偉大なタンゴ歌手と言われているアリエル アルディットが出演しました。9月には、マリル フェルナンデス、フリア モスカルディーニ、フアン クルス デ ウルキサ カルテット、ウィリー クロック等の出演が予定されています。

当クラブは、非常に独特な神秘性を持っているニューヨークの主要なジャズクラブに倣って作られている、国内では唯一のライブハウスです。『Bebop Club』を訪れることは、ジャズや他のジャンルの最も優れたミュージシャンの音楽を聴くだけではなく『Aldo’s Restaurante』（アルド レストラン）の料理とワインを楽しんでいただくことができます。その為、ブエノスアイレスのお客様に、当クラブ内と最も近い感覚で楽しんで頂けるように、『Bebop en casa』（Bebop in house）構想を立ち上げました。

他の州や海外からの視聴者につきましては、チケットを購入して頂くことだけでショーにアクセスすることができます：チケット販売:http://www.bebopclub.com.ar

ストリーミング配信ショー（現地時間）は、次の配信プラットフォームを通じてお楽しみ頂けます: http://www.bebopclub.boleteriaonline

カリーナ ニシンマン, 『Bebop Club』広報・アートディレクター